改良メダカ情報館

メダカの情報整理用にブログを始めました。改良メダカを詳しく解説!!

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メダカを探求 No.1

カダヤシ目からダツ目へ変わる

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メダカ(目高、鱂(魚に将))は、ダツ目メダカ科メダカ属(学名 Oryzias)に分類される淡水魚の総称。飼育が簡単なため、キンギョ同様、観賞魚として古くから日本人に親しまれており、ヒメダカなど観賞魚として品種改良されたメダカが広く流通している。

また、様々な目的の科学研究に用いられている。西欧世界には、江戸時代に来日したシーボルトによって、1823年に初めて報告された。

なお、卵生メダカ・卵胎生メダカと呼ばれるものはカダヤシ目(旧メダカ目)の熱帯魚であり、現在の分類ではメダカとは直接の関係がない。

Wikipedia

 

昔の本では確かにカダヤシ目として紹介されていました。

そのカダヤシ目に属する種でいえばグッピーやヨツメウオがいます。

カダヤシは元々、北アメリカに生息していた魚で、蚊の幼虫であるボウフラを退治するために移入された外来種です。色や形、大きさがメダカによく似ており、流れのない小川など、好む生息環境も重なることからメダカと見間違える人もいると思います。カダヤシはメダカよりも気が荒く、同じ場所に住んでいるメダカに攻撃を仕掛けたり、稚魚を食べてしまったりすることから野生のメダカが数を減らした原因の一つではないかと言われています。

ちなみに2006年にカダヤシ特定外来生物に指定されたので許可のない飼育や移動は法律で禁止されています。

それと、ダツ目の中にサンマ・トビウオ・サヨリが含まれていて秋刀魚など横から見ると顔が少しメダカに似ていると思いました。

 

ミナミメダカ Oryzias latipes

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 硬骨魚綱 Osteichthyes > 条鰭亜綱 Actinopterygii > ダツ目 Beloniformes > メダカ科 Adrianichthyidae > メダカ属 Oryzias > ミナミメダカ Oryzias latipes

解説

天然記念物・RDB 環境省RDB:絶滅危惧II類 (VU)

広島大学自然史博物館

 

形態;全長4cmの小型の魚類.カダヤシに似るがそれより尾鰭が角張り,臀鰭も広い.上から見ると背が黒褐色で目立つ. 雄の臀鰭は大きくて平行四辺形に近いのに対し,雌のそれは幅が狭く,後端ほどさらに狭くなっている. 2011年に別種として記載された北日本の“メダカ”(和名未定)とは,体鱗境界に沿う網目状の黒い斑紋が無い,体後半部側面の不規則な黒斑が無い,雄の背びれの切れ込みが大きいなどの形態的差異がある.

生息環境;平地の池や湖,水田や用水,河川の下流域の流れのゆるやかなところ等.

生態的特性;顕著な昼行性で,明るくなると活動を開始して,日中は浅いところで盛んに摂餌し,夜間にはそれより少し深いところや水草の中で過ごす. 食性:動物プランクトンや植物プランクトンのほか,小さな落下昆虫などを食べる雑食性.底生動物はほとんど利用しない.

国立環境研究所

 

仔魚(しぎょ、英:larva)とは、魚類の成長過程における初期の発育段階の一つ。幼生とも呼ばれる。広義ではしばしば稚魚(ちぎょ、英:juvenile)と混同され、両者を合わせて仔稚魚(しちぎょ)と総称することも多い。発生学の観点からは仔魚と稚魚は異なる段階として区分され、仔魚の次のステージが稚魚にあたる。

Wikipedia

 

野生メダカは大きく分けて2種類あり、「北日本集団(Oryzias latipes subsp.)」と「ミナミ日本集団Oryzias latipes latipes)」とで分類されています。

 

魚の鱗(うろこ)や鰭(ひれ)には、色素胞という樹状の突起を持つ細胞があり、色素胞の中にはある黒・赤・黄・白・虹色などの色素顆粒が詰まっています。これらの色素胞や色素顆粒の量と分布が魚の体色や模様を決める重要な因子です。黒色素胞が多いと体色は黒っぽくなりますが、黒色素胞が少なければ白っぽい体色、黒色素胞が少なくて黄色素胞が多ければ明るいオレンジ色や黄色になります。また、背景の色彩や明るさに応じて色素胞内の色素顆粒を凝集させたり拡散させたりすることにより、体の色や模様を変えることもできます。例えば、黒色素胞の中で黒色素顆粒が一様に拡散すると体色は暗くなり、中心部に凝集すると体色が明るくなります。ただし、虹色色素顆粒は他の色素顆粒と違って運動性を持たず、その量的な変化が体色の金属光沢に影響しているようです。  メダカの場合、鱗には黒・黄・白・虹色の色素胞があります。黒色素胞をほとんど持たないヒメダカ(緋目高)は体色が明るいオレンジや黄色で、黒と黄色の色素胞が両方少ないシロメダカ(白目高)やアルビノ(白子)は体色が白く、黒・黄・虹色の色素胞がほとんどない透明メダカはその名の通り体が半透明内臓や脳が透けて見えます。メダカの色素胞は、他の多くの魚と同様に、交感神経節後繊維という神経の支配を受けており、神経終末から放出されたノルアドレナリンが黒色素顆粒の凝集と白色素顆粒の拡散を引き起こして、体色を明るくさせることがわかっています。メダカは、体色の遺伝や神経系による生体調節だけでなく、器官形成や性分化のしくみを研究する上で注目されており、日本が世界に誇るモデル生物のひとつといえます。

神経行動学研究室

 

メダカの英名としては、Japanese rice fish、Japanese medaka、Japanese killifishなどがあるそうです。中国語では青鳉魚(Qīng jiāng)と呼ぶそうです。

 

幹之メダカに関する単語は、主に幹之的体外光(体外光)、体内光、ラメ幹之の3種類しかありません。この3種類は非常に重要でメダカ大図鑑の約10分の1の品種が関わっています。体色が青と白しかない中で、これだけ多くの品種が産まれた例は、改良メダカの中で幹之メダカだけでしょう。

幹之メダカの特徴である背中の光のことを指しています。後述する「体内光」に対して、「体外光」と呼ばれることもあります。光の長さによって、グレードが分けられています。また、光の起点は背びれの付け根から始まっていることが前提なので、起点を省略した終点のみを記載しています。

めだかの館 幹之関連の用語

 

メダカは飼育容器の色で体色が変化します。鑑賞する際は適切な色の容器を選びましょう。

それと日本の観賞魚に共通して言えることですが鑑賞の基本は上見です。改良メダカも横見より上見で鑑賞する方が基本的に見栄えは良いです。

横見で鑑賞する場合は普通体型以外にした方が見栄えも良くなり、ヒレ変化系やダルマ体型ならより一層、改良メダカの横見鑑賞を堪能できます。

 

2000年頃、改良メダカの品種は約20種類程度だったのが、現在では500種類以上に増えました。かなり品種が多いように感じますが、実際改良メダカの形質(体色や体型などの特徴)はそこまで多くありません。約40種類の形質の組み合わせにより、多くの品種を作り出しているのです。

 

原種とは?

めだかの館設立当時(2000年)、市場にて入手可能だった品種。野生メダカのことではない。ここでは原種から作出したメダカを改良メダカと呼ぶ。

めだかの館 改良メダカの系統図

 

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日本人とメダカ

メダカを漢字で初めて表した人は貝原益軒という人で大和本草(1709年)という本の中に登場しました。メダカという呼び名は明治時代の教科書に登場したことから全国に広まったそうです。 昭和初期の本では、日本各地に2000を超えるメダカの地方名(方言)があると書かれているみたいです。

またメダカは観賞魚としての歴史が意外と古く江戸時代に描かれた浮世絵にメダカ掬いやガラス容器の中にメダカが入っている絵があるそうです。

江戸時代の金魚売りはヒメダカも持ち歩いていたそうで当時からヒメダカと白メダカは存在していたみたいです。毛利梅園の「梅園魚譜」に記録が残っているそうです。

 

食用に用いられる

ドジョウやフナと比べるとメダカは食用としてあまり利用されていません。今はどうなのか知りませんが、一部の地域ではメダカを料理するみたいでネギと豆腐を入れたメダカ汁(山形県)や佃煮(新潟県)などあるみたいです。

余談ですが、「メダカを丸呑みにすると泳ぎが上手くなる」や「メダカを生で飲むと目が良くなる」などの言い伝えがあるそうです。