改良メダカ情報館

メダカの情報整理用にブログを始めました。改良メダカを詳しく解説!!

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メダカの産卵

メダカはいつ産卵するの?

メダカは屋外飼育の場合、春~秋(4月~10月頃)にかけて産卵します。
それには水温と日照時間が密接に関係しており、水温が18度以上で日照時間が13時間を上回ればメダカの繁殖行為を確認できるようになります。地域により差がありますから5月から9月までの間を平均的な採卵シーズンと思ってください。また11月-3月の寒い時期でも室内でヒーター等を使用して夏場のような環境(13時間以上の日照時間が必須)を再現すれば産卵します。
ここで一つ注意しなければならないことがあり、夏場に屋外で採卵していた親メダカをそのまま室内に移動してヒーター等で加温し、産卵し続けた場合、大抵のメダカはその年の最初の産卵開始から6~8ヶ月目くらいで卵を産まなくなります。そういった場合は水槽の水温を徐々に下げて、晩秋から初冬くらいの水温(最低でも18度以下)に調節してあげましょう。二ヶ月程休ませたら再度、徐々に水温を上げてあげればまた産卵します。
しかし、この方法で連続して産卵させ続けたメダカの寿命は短く、1年弱くらいで一生を終えます。他にもヒカリ体型に連続して卵を産ませたら後天的な背曲がりが多発します。それとメスだけが早死にするのかというとそうでもなくオスも繁殖行動にエネルギーを使っている為か、メスより少しだけ長生きする程度でした。

 

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メダカ同士にも相性がある

上記以外にもメダカ同士の相性があり、この相性が合わなければ全く卵を産みません…産むときは産みますが殆どが無精卵です笑。
逆に相性が合うオスとメスからはほぼ毎日10~30個(個数はメダカのサイズにより異る)程度の卵が採卵でき、ワンペアから数百以上の卵が取れることも普通にあります。 ですが1対1での交配を全てのメダカに行うのは非効率的なので効率よく繁殖させるための例をあげます。

まず水草や底砂は完全撤去します。

種親の数は10匹以上が理想で、割合はオス3~4割でメス6~7割です。餌の量も重要で、毎日欠かさず与え続けます。

卵を水草につけさせていたら採卵に手間がかかるので業者から出ている採卵用グッズを使用します。色は濃い緑のものを選ぶと卵を識別しやすいです。

更に集中的に採卵したいのなら、卵をつけているメスを見つけ次第、網で掬い直接メスの腹から筆を使い卵を取ります。それと水槽の底にもよく卵は落ちています。取りこぼしのの無いようスポイトで採取しましょう。

 

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ここまでやれば相当数の卵を確保できます。
僕もメダカの数を増やしたいときなどは上記の方法で集中的に採卵しています。
書き忘れていたのですが、種親に多量の餌を与えるのは食卵を防ぐ目的もあります。最後になりますが採卵数を増やすしたいのならメダカが産卵した直後を狙うことがもっとも効率が良いです。屋外で繁殖させている場合、最低でも午前中には採卵を終えましょう。

 

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-追記-

メダカの卵に関してもう少し詳しく書こうと思います。

水温は20度前後と仮定して孵化するまでの詳細を説明します。

 

受精から数時間

卵の中に散らばっていた油滴が上の方に集まって大きな塊になり、その反対側に胚盤ができてきます。

 

受精から数日

胚盤が成長して、のちに胚の目や頭、背骨になる部分が現れてきます。この頃には油滴は1つにまとまっています。

 

受精から4~5日

目に色素が現れ、体色もついてきます。この頃になると尾ビレもできてきます。

 

受精から7日

心臓から送られる血液の流れも観察できるようになります。流石に肉眼での観察は無理です。顕微鏡が必要となります。

 

受精から8~9日

体の殆どの部分ができあがります。この頃になると卵の中で体をくるくると回転させたりする光景を肉眼でも確認できます。しかし、そう簡単には体を回転させる瞬間を目撃できないので根気よく卵を見つめましょう。タイミングさえ合えばすぐ目撃できます笑。

 

受精から14日

孵化の準備が整い、卵の中でえら呼吸をはじめ、口から卵を覆っている膜を溶かす物質(孵化酵素)を出して孵化に備えます。

 

以上がメダカの赤ちゃんが孵化するまでの間の成長過程となります。

少し大雑把な説明になり申し訳ないですが、興味のある方は是非、卵の方も観察してみてください。