改良メダカ情報館

メダカの情報整理用にブログを始めました。改良メダカを詳しく解説!!

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メダカを探求 No.3

撮千魚と書いてメダカ

江戸時代にはメダカを漢字で「撮千魚」と書いている例があります。普通は「目高」の漢字を使用していますよね。

この「撮千魚」の意味ですがひと掬いで千匹も捕まる小さな魚ということだそうです。少し誇張したような表現ですがメダカが水面に何百匹といる光景をみたらなんとなく納得します笑。

それとメダカ属をしめす学名の「oryzias」はイネの学名「oryza」に由来していて「イネのまわりにいる」という意味です。普段、皆さんが使っている「メダカ」は和名となり、ラテン語で表記された「oryzias latipes」が国際的に通用する学名となります。 「oryzias latipes」は「オリジアス ラティペス」と読みます。

 

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在来メダカの分布図

日本のメダカは北日本集団と南日本集団という、遺伝的な特徴の異なる2つのグループに分けることができます。

北日本集団のメダカは、北陸から東北地方の日本海側にかけて分布しています。一方、南日本集団は、北海道を除くそのほかの地域に広く分布していて、地域ごとに細かく分けられています。

 

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上の画像はメダカの分布図ですが細かいところにズレがあると思われるので参考程度にご覧ください。より詳しいことが知りたい方は下記サイトをご覧になってみてください。

 

メダカ-2種に分かれた小さな魚-

キタノメダカ or ミナミメダカ

松岡正剛 千夜千冊 メダカと日本人

 

カダヤシは大正時代に輸入された

名前の由来つながりでカダヤシのことも書いてみようかと思います。

こちらの記事にもカダヤシのことを少し書いたんですがもう少し掘り下げてみようかと思います。このカダヤシという魚の名前の由来は「蚊を絶やす」という意味でつけられたものです。

カダヤシの元々の原産地は、北アメリカの東南部大西洋岸からメキシコ湾沿岸にかけての一帯です。ここからマラリア病の原因となるハマダラ蚊を駆逐してもらう目的で世界中に輸出されたそうです。日本では大正時代の1916年頃から輸入されて各地の用水路などに放たれました。

カダヤシはメダカと同じような餌を食べるため、どうしても生息域が重なってしまい、メダカとの縄張り争いが起こってしまいます。そしてカダヤシの方がメダカより獰猛なので繁殖期になるとメダカを追いかけ回したりヒレに噛み付いたりするそうです。特に沖縄では温暖な気候の影響もあり多くの場所で野生メダカが生息域を失ったそうです。

カダヤシが好む生息域ですが基本、流れの少ない池や沼を好みます。カダヤシはメダカより流れに弱い為、水の流れの少ないところに集まります。カダヤシとメダカの判別方法ですが、上から見るだけでは区別がつきません笑。採取して横見で確認することが重要です。

それとメダカとカダヤシのいちばんの違いはカダヤシ卵胎生だということです。カダヤシのメスは卵を産まずに体内で卵を受精させ、そのまま卵を育て、体内で稚魚まで育ててから産むのです。

求愛行動もメダカと異なり、メスの腹部に近づき、反り返るようにして腹部をくっつけます。この一瞬の間にオスは棒状の尖った尻びれをメスの体内に差し込み卵を受精させるための精液を送り込みます。メスから産み出された稚魚は全長8ミリほどですぐに水中を泳ぎ始めます。

そしてカダヤシの方が水質悪化にも強く、メダカが生息できないような水質でもカダヤシは生息できるのです。

 

 

下の画像がカダヤシとなります。

カダヤシ(蚊絶やし、学名:Gambusia affinis)は、カダヤシ目・カダヤシ亜目・カダヤシ科・カダヤシ亜科に分類される魚の一種。北アメリカ原産で、日本でも外来種として分布を広げている。英名はMosquitofishまたはTopminnow で、日本でもタップミノー、またはアメリカメダカといった別名がある。蚊の幼虫であるボウフラを捕食する(蚊絶やしする)ことが、和名や英名の由来となっている。

Wikipedia

 

カダヤシは在来のメダカを駆逐するとして、外来生物法の規制対象種に指定され、2006年2月から飼育や放流が原則禁止となりました。 飼育している人はいないと思いますが「飼育や放流はダメ絶対」ですよ笑。